プロットS
プロットS
【人物】
主人公
20代、男 フリーター。
アルバイトの他、治験やモニタリングに参加することで小遣い稼ぎをしている。
キコニアシステムにおける識別番号はJ0426。
彼女(識別番号J0017)
20代、女
主人公と交際するも、一方的に別れを告げられる。
彼女(識別番号J0384)
20代、女 主人公よりもひとつかふたつ年上。
役所に勤めている。
*名前、外見は自由に設定してください。
【ストーリー】
・起
モニタリングなどで小遣い稼ぎをする主人公は、キコニアシステムという制度にモニター登録する。
個人情報をネットワークに登録され、識別用のマイクロチップを胸部に埋め込まれるかわりに、莫大な補助金を受け取った主人公。
家もこれまでの古いアパートから一軒家にほぼ無償で引っ越すことができた。
更に、キコニアシステム参加者による親睦会で彼女(J0017)と出会い、交際を始めることに成功する。
ほどなく二人は一軒家で同棲を始めることになった。
人生が順風満帆だ、と感じる主人公。
・承
そんなある日、ふとすれ違った女性(J0384)に一目ぼれをした主人公。
無理やり呼び止めて話を聞いてみると、彼女もキコニアシステムの参加者だった。
親睦会に彼女の姿はなかったと首を傾げる主人公。
これまでの彼女に一方的に別れを告げ、家から追い出す。
・転
一目惚れをした彼女と初めてのデートをする主人公。
驚くほど話が合い、楽しい時間を過ごす。
ところが帰宅すると、家のドアに「警告」と書かれた紙が貼られていた。
その後も彼女から離れるように、と匿名の警告書が届いたり、無言電話がかかってきたり、様々な嫌がらせを受けるようになる。
主人公は元彼女のしわざだと思い、警告を無視する。 その間にも警告と称した嫌がらせはエスカレートしてゆく。
彼女を家に連れ込んだ翌日、彼がアルバイトから帰宅すると、とうとう家が半壊していた。
・結
キコニアシステム、とは人間を効率よく繁殖させるための制度だった。
そのため、遺伝情報が近い者は無理やりにでも隔離されてしまう。
職場で遠方への辞令を受け取った彼女はその制度に気が付き、主人公に相談する。
駆け落ちしようとする二人。
ところが彼女は捕まり、そのまま二人は引き離されてしまう。
彼女を取り戻すことができず、憔悴しきった主人公が家の在った場所に戻ると、元彼女が待っていた。
元彼女も新しく見つけた男と引き離され、もう一度主人公とやりなおしたいという。
しかし彼はマイクロチップを取り出して捨てることを選ぶ。
そして、元彼女に自分の胸を開くように依頼し、元彼女は言われるがままにナイフを振りかざす。
【舞台】
近未来の日本、またはそれに類似した世界。
進み過ぎた少子化を防止するため、ひそかに制定されたのがキコニアシステム。
(Ciconia boycianaは二ホンコウノトリを指す)
男女を出来る限り自然に近い環境で「つがい」にすることを目的とした制度であり、登録した者には補助金をはじめ、様々な支援が受けられることになっている。ただし、遺伝情報が近い者が「つがい」になろうとした場合、あらゆる手段で二人は引き離されることになる。
一度登録してしまうと、離脱することはできない。
【追記】
すべての設定を作中に出す必要はありません。(識別番号など)
一人称、または主人公視点の三人称で書いてください。
キコニアシステムの本来の目的は結まで伏せておいてください。