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プロットL

プロットL

 

【人物】


【主人公】
・ヴァリー・スポット
・男
・37
・本作の語り部。流浪の賞金稼ぎ。旅の途中に寄った岩場で「男」に出会い、話を聞く。

 

・「男」
・男
・??(見た目は40代くらいで)
・岩場で暮らしている男。酒のつまみと称してヴァリーに話をする。右辺の欠けた十字架を胸にかけている。

 

・メイゼス・コーナー
・男
・28
・「男」の話の中に登場する人物。「祖国」から新天地を探す旅に派遣される。新天地となる島を見つけ、そこでニニと出会う。

 

・ニニ
・女
・18くらい
・新天地と呼ばれる島で暮らす少女。

 

・ベルコーン・アドレット
・男
・50
・メイゼスが新天地に到着して半年後に送り込まれた監察官。「祖国」の貴族であり、植民地政策に積極的である。

 

【舞台】
世界観……岩場でも新天地においても文明はそこそこ進んでおり、武器は刃物より短銃の方が主である。ヴァリーが帆船なのに対しベルコーンは蒸気船を使っており、半年の間に「祖国」では産業革命が起こっていることがわかる。


荒野の岩場……ヴァリーと「男」が出会った場所。タンブル・ウィードが転がる乾燥地帯で、時折スコールが降る。岩場の陰は涼しく、ネズミの巣もある。ここではヴァリー視点で話が進む。


新天地……「男」の話の中に出てくる島。メイゼスは「祖国」の命でこの島の調査にあたる。島の気候は亜熱帯。ジャングルには多種多様の植物が生えており、沼地や毒虫も多く存在する。一部の開けた場所にはニニのような原住民が存在する。

 

【ストーリー】


・起……荒野の乾燥に苛まれていたヴァリーは、蜃気楼のように佇む岩場の陰に逃げ込む。岩場では「男」が暮らしており、ヴァリーを休ませる対価として彼にある話をする。 話の主人公はメイゼス・コーナー。彼は「祖国」の命により、長い航海を経て新天地に到着する。地面や植物の調査から始まり順調にジャングルの奥へと進んでいく調査隊。その途中雨の中でメイゼスたちは金切声のような音を聞く。ある朝メイゼスが目を覚ますと自身を含む乗組員たちはそこで風土病に感染しており、一ヶ月の間にほとんどが亡くなってしまう。自身も苦しむメイゼスだが、原住民のニニと出会い一命を取り留める。

 

・承……風土病は現地に生えているサボテン「コフス」を食べれば治るものだった。ニニたち原住民と打ち解けたメイゼスは生き残った数名の仲間と共にこの島を「祖国」から守ることを誓う。直後につん裂くような鳴き声がメイゼスたちを襲う。鳴き声の主は「ロブー」と呼ばれる怪鳥で時折人を食べることもあるとニニたちから知らされる。 視点は岩場に戻る。すっかり夜になり、ヴァリーはランプに火を灯す。「男」はヴァリーに食料をせがみ、ベーコンが惜しかった彼はネズミを殺して「男」に与えた。

 

・転……メイゼスが派遣されてから半年後、「祖国」からベルコーンが派遣される。新天地を守るためメイゼスたちはベルコーンにニニたちの存在を知らせようとするが、原住民は蒸気船に怯えて出てこない。「ロブー」の声に苛まれつつも罠を仕掛けたり、武器を盗んだりすることでメイゼスたちは抵抗を続ける。しかしとうとう彼らは捕まってしまい、メイゼスは船長室でベルコーンに尋問を受ける。疲弊していたメイゼスは望郷の念と「祖国」での豊かな生活が脳裏をよぎるが、突如船長室に響いた「ロブー」の絶叫で錯乱し、意識を失う。

 

・結……メイゼスが目を覚ますとそこはジャングルの中だった。海岸で倒れていたところをニニたちが運んでくれたのだ。蒸気船は座礁しており、とても使い物にならなかった。ベルコーンたちはどこかへ消えてしまった。メイゼスは新天地でニニと幸せに暮らした。 「しかし、」と「男」は続ける。全ての歯車は最初から狂っていた。「コフス」には強烈な幻覚作用と依存性があり、一定の高さを超える音には殊更強い反応を示すと。メイゼスたちは上陸初日で既に「コフス」を口にしており風土病はその禁断症状から起きた集団自殺であった。「ロブー」はただのオウムであり、その鳴き声が「コフス」の症状と共鳴してあの怪物が出来上がっていた。ベルコーンの船長室にもオウムはいた。それではニニたちは?仲間たちは?本当に存在していたのか?「男」がその問いを投げかけた瞬間、ヴァリーの銃が火を噴いた。

 

結(真)……サボテンの棘が舌に刺さりメイゼスは目を覚ます。ヴァリーや「男」がいた、あの岩場の出来事こそが彼の幻想だった。「男」の話はコフスの症状が混じったメイゼスの記憶であり現実である。日が昇るとニニが来る。彼女が幻想なのか現実なのかは誰にもわからない。微かに見える蒸気船に別れを告げ、メイゼスはニニと共にジャングルの奥へと消えていった。

 

【備考】


・伏線として「肉厚のステーキを食べた。コックによればこれも植物だそうだ」の一文を入れてください(著者の文体に合わせた改変可)これがサボテン「コフス」です。また、設定してる以外にもさり気なくサボテン食べてる描写を入れてくださるとありがたいです。


・「ロブー」は姿を見せません。鳴き声だけです。加えて船長室にオウムがいる描写をお願いします。
・岩場の登場人物と新天地の登場人物の容姿の共通点は殆ど設定していません。ですが承の最後でメイゼスが錯乱するとき、どこかに十字架が折れる描写を入れてください。


・メイゼスの仲間たちの描写は自由で構いません。生き残りなので2,3人で大丈夫です。あと原住民は裸族ではないです。


・わかりにくいですが、大雑把に説明すると(現在新天地)にいるメイゼスの頭の中に(幻想岩場)が存在し、(幻想岩場)の中で(過去新天地+幻想新天地)の説明が行われている感じです。