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アプリnovelnove交流による企画。

プロットK

プロットK


【人物】

主人公

・名前:<巫女>

・性別:女性

・年齢:若い

・特徴:(執筆者にお任せ)

 

わき役

・名前:<後継ぎ>

・性別:男性

・年齢:若いが、政治権力の力学が理解できる大人。

・特徴:(執筆者にお任せ)

・主人公との間柄:従兄弟同士。密かに恋文を送りあう仲で愛し合っている。

 

わき役

・名前:<影>

・性別:男性

・年齢:(執筆者にお任せ)

・特徴:(執筆者にお任せ)

・主人公との間柄:帝や権力者の汚れ仕事を密かにこなす忍者のような存在。かつて帝の警護中に<巫女>を遠目に見て一目惚れ。命令に従うこと以外の生き方・死に方を知らない。

 

【舞台】

<巫女>は神託を得て未来を見通すことができる唯一の人物。 現在は帝が権力の座にいるが、諸豪族の力も大きい。

特に<後継ぎ>の一族はすきあらば帝を追い落とそうと考えており、帝もそれに気づいている。なので帝にとって魔物と<後継ぎ>の両方が消えるのは非常に都合がよい。

<影>は時の権力者を補佐する忍者のような集団に属する者の1人。

 

※ストーリーは和風(飛鳥時代くらいのイメージ)に書かれていますが、執筆者の好みで和洋中いかようにも書き換えても構いません。

 

【ストーリー】

・起

國を救うべく魔物の討伐に名乗りあげたのは若者は、有力な豪族の<後継ぎ>で、<巫女>の従兄弟。帝の命に従い占いをした<巫女>は「魔物は討てる。しかし討伐に向かった者たちは1人も戻らない」という神託を得る。

帝の前で平静を装いつつも、<巫女>は<後継ぎ>が討伐に向かわぬようにせねばと焦る。

<巫女>と<後継ぎ>は、実は密かに恋文を交換しあう相思相愛の仲だった。

 

 

・承

占いの日の晩、<巫女>の元に帝の<影>を名乗る男が忍んで現れる。<影>は「占い結果を諸豪族に周知する会議では『討伐隊は無事戻る』と言え」と<巫女>に命じる。行けば死ぬと言えば、唯一の<後継ぎ>を一族が手放さない。神託を曲げることはできないと抵抗する<巫女>に対し、であれば<後継ぎ>を殺す事になると<影>は言う。それが帝の命令。

どちらにしても死ぬのなら、英雄として死なせてやるべきではないか、との<影>の言葉に<巫女>は折れる。

 

・転

大いに盛り上がる壮行の宴を抜け出した<後継ぎ>は、<巫女>の元へやってきて、討伐から戻ったら結婚しようと求婚する。

未来を見通す力を持つ<巫女>の婚姻は政治的な思惑が強く絡むが、魔物を討伐した英雄との結婚であれば帝も文句を言えまい。俺はお前と結ばれる為に討伐に名乗りを上げたのだ、と言う<後継ぎ>の言葉に、嬉しいと言いつつ泣き崩れる<巫女>。その様子に<後継ぎ>は戸惑いつつも、「案ずるな、討伐隊に恐ろしく腕の立つ者がいるのだ。そいつには今俺の警護をさせている。そして勿論共に討伐にいく」と言って外に控えていた男を部屋に入れる。

お初にお目にかかります、とうやうやしく挨拶をして顔を上げたのは、<影>であった。<影>は正体を偽って<後継ぎ>に近づき、討伐隊に入っていた。生きて戻れないと知りつつ。<影>の仕事は、<巫女>の神託を間違いなく実現させること、つまり<後継ぎ>が討伐に出、魔物を倒し、そして戻らないようにすることであると、<巫女>は気づく。

 

・結

討伐隊出立の朝。

わずかに聞こえる笛や太鼓のお囃子で、<巫女>は目を覚ます。それらは討伐隊を送る音楽隊の演奏である事に気づいた<巫女>はまた涙を流す。

その時、厳重に警備されているはずの部屋に<影>が現れ、別れを告げに来たと言う。全ては帝の命なのか、と問う<巫女>に、その通りだが自分の意思でもある、と<影>は自らの境遇を語る。

かつて帝の警護を担当した際、ある尊い身分の女性を遠目に見て一目惚れをした。貴人の汚れ仕事をこなし最期は捨て石として死ぬ事だけを教えられてきた<影>には、恋愛の仕方など分からない。相手が身分違いの女性となれば尚更だ。今回の仕事はその人に逢える上に、自分の事を記憶に留めてもらえるチャンスもある。例え憎しみの記憶だったとしても。であればこの仕事は命の捨て時だ。そう思い志願した。自分は卑しい身分ゆえわずかな望みを叶えるために命を捨てた。<巫女>よ、そなたならその気になればもっと大きな望みが叶うだろう。しかし勇気なくば一生籠の鳥ぞ。そう語る<影>を、<巫女>は涙を流しながら睨み続けるのだった。

 

追記項目

特になし。著者によるストーリーの改変やお話の短縮、歓迎です。